王様ランキング3巻で強い信念に触れた(ネタバレあり)

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今回も面白かった王様ランキング3巻!

新キャラ登場に非力だったボッジの成長。

自分には秀でるものなど何もない、あるのは欠点だらけの体と思考だけ。

そう信じ切っている人にこそ読んでもらいたい。

耳が聞こえないからまともに話すこともできない、筋肉の力が無く、まともに剣を持つことすらできない王様が身も心も強くなっていく過程がこの3巻には載っています。

それでは早速ネタバレ&レビューを書いていきますね。


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ドーマスの想い

3巻冒頭はドーマスの回想から始まる。

ダイダに呼び出され、「王を決める話し合いでなぜオレに票を入れた?」と尋ねられたドーマス。

「ボッジ様では荷が重すぎるかと。それにダイダ様の器こそが王にふさわしいかと」

ダイダの問いにそう答えると、「この愚か者めが!」とダイダは激昂した。

「兄上はお前の弟子だろうがこの卑怯者め!
それを裏切って私に入れるとは臣下の風上にもおけぬ!信用できない奴め!」

ダイダはドーマスをいかに信頼していたのかを語る、ゆくゆくは右腕にしたいとまで思っていたと。

「だがその夢は叶わぬものだった」

ダイダは国のためにある決断をした。しかしその実行は本当に信頼できる者にしか任せられない…とこぼす。

「ならばこのドーマスに!」

「本当に私のためならどんなことでもできるか?ドーマス」

「はい!その覚悟で!」

そしてドーマスは自分の弟子であったボッジの殺害を実行へと移してしまった。


「しかし、私は自分のしたことに誇りを持つべきだ。

私の感じた良心の痛みは、自分の道を進むという強い覚悟を持たなかった私の弱さだ」

そうだ、そうに違いないのだ…


「ドーマス様!」

そこへ宿探しから帰って来た、何も事情を知らないホクロが駆け寄る。

「あれ?ボッジ様は?どこへ行ったのですか?」

ホクロの問いに真っ青な顔で「もういない…」と答えるドーマス。

その真っ青な顔を見て、ややしばらくしてドーマスがボッジを穴へと落とし、殺害したのだと理解した。

「本当に殺したのですか?ボッジ様を…?」

「そうだ」

そう答えるドーマスに、ホクロは剣を構えた。

到底敵うはずもないことは承知だった。だけどボッジを守れなかった自分へのけじめのためにもホクロはドーマスへと剣を振るう。

ボッジ様は幸せだったんだろうか…
オレは…オレは一体何をしていたんだ!

目の前が涙で滲む。

ホクロはありったけの力でドーマスに切りかかった。


「腕一本くらいしっかり切り落とせ!」

ドーマスは避けることもせず、ホクロの剣を腕で受け止めた。

そしてもう一度切りかかるドーマスの方に剣を振るい、気絶させる。

そして半分以上切れかかった腕を己の剣で切り落とし、ホクロを担いでどこかへ去っていったのだった。

穴の底へ

一方、穴の底にある冥府へと向かっていたボッジとカゲは、そこに充満していたガスにやられて意識を失ってしまう。

そこに冥府の騎士が通りかかり、二人を王様ランキング2位の冥府の王・デスハーの元へと連れていったのだった。

目を覚ましたボッジとカゲは、デスハーに最強の男にしてくれるヤツの居場所を尋ねる。

「名前はなんだっけ…デス…デスなんとかだ!」

「その無能を?最強の男に?」

デスハーはボッジを見るとバカにしたように大笑いし、お前らの探している男はオレのことだと伝えた。

そしてボッジの実力を見るために、世界中の騎士団で一番強いと言われている騎士団の隊長に手加減無用で打ち込んでみろと言う。

その言葉にボッジは全力で隊長相手に打ち込むが、あまりの非力さに話にならん。とため息をついた。

「ボッジはよけるのがすごくうまいんだ!それを見てくれよ!」

カゲの言葉に「それじゃあよけてみろ」とデスハーが言うと、ボッジは見事に隊長の本気の攻撃を全てよけてみせた。

「すげえだろ!コイツの才能!」

カゲが自慢げにしている姿を見てもデスハーの表情は変わらない。

「無理だな。お前はそれで相手をどう倒す?
相手の鎧をどう砕く?お前には根本的な才がない!」

その言葉に負けず「コイツは必ず強くなる!絶対にだ!」と言い返すカゲ。

そして「あ!推薦状をもらってたんだ!」と、とりつく島もないデスハーにカゲが推薦状を渡した。

が、その推薦状を読んだデスハーは一気に不機嫌になると、その推薦状を破り捨て、二人を城から追い出してしまった。

「なんだよちくしょー、何したっていうんだ」

途方に暮れる二人に冥府騎士団の隊長が近づいてきた。

「お前たちが探している人はデスハー様ではない、デスハー様の弟君、デスパー様だ

弟に強い対抗心があるデスハー様にからかわれたのだ、と話す隊長に「なんでわざわざそんなことを教えてくれるんだ?」とカゲが聞いた。

「一番はボッジ様の成長を見てみたい。
そして弟君のデスパー様には知恵がある。
お前たちの助けになることを願っているよ」

その言葉に嬉しさを隠せない二人は隊長にお礼を言い、デスパーの元へと向かうのであった。


デスパーの元へ

とうとうデスパーの元にたどり着いた二人は、ベビンからの推薦状を見せ、早速ボッジを強くしてくれとデスパーにお願いをした。

どんな奴でも強くできるんだろ!?平凡な奴を王様にしたって聞いたぞ!と興奮気味に話すカゲ。

「それちょっと違いますね。
彼は確かに才能は凡人でしたが大事なものを持っていましたよ。

それは勇気。

前に進む勇気、困難に立ち向かう勇気、人を信じる勇気、己を信じ続ける勇気など、何一つ欠けることなく」

私は彼が強くなるための最善のアドバイスをしただけだと言うデスパーに、カゲは自分の全財産を払い、ボッジの弟子入りが決まった。

だけど早速問題が発生する。

「膂力(筋肉・腕力)がない…」

ボッス王のような豪傑になりたいと願うボッジに、デスパーは「それは無理です、あきらめなさい」と伝えた。

これ以上鍛えても力が強くなることはないという事実に落ち込むボッジ。

ふらふらと部屋を出て行こうとするボッジに「どこに行くんですか!」とデスパーが止めに入る。

「力なんかなくても私たちにはね、いろんな可能性があるんですよ。

大丈夫、あなたは強くなれますよ、誰よりも

その言葉にボッジもカゲも大喜び。

ボッジはデスパーと一緒に武器庫に入り、剣ではない自分に合う武器を見つけ厳しい修行の日々を送ることとなった。

それからの修行の日々、稽古場は固く閉ざされ、カゲはボッジがどんな武器を使い、どんな稽古をしているのか知る術がなかった。

だけどある日、なにかが破壊されたようなものすごい轟音が稽古場から聞こえて慌てて稽古場のドアを叩く。

少しだけドアが開けられ、心配ないと言うデスパーの隙間から見えてしまったのだ。

真っ二つに割れた大岩と、その前に立つボッジの姿が…


ダイダの求める強さ

粉々に砕いたボッス王の体から出てきた血液に、復活の宝玉を混ぜて完成された秘薬。

これを飲めばボッス王と同等のチカラを手に入れることができると魔法の鏡は言う。

だけどダイダはその秘薬をなかなか飲めずにいた。

これは危険だ、飲むな!

ダイダの本能が警告している。

「その秘薬を飲む勇気さえあれば、あなたが一気に王様ランキングを駆け上がることができる。簡単に実現できるのですよ。」

その言葉に、ダイダの頭の中ではベビンと稽古していた時のことを思い出す。

「ダイダ様、何事も決して楽な道などありませぬ。
この時間こそがあなたを作る。周りにも、そして何より己自身にだまされないように!」

そう、欲しいものを手に入れるのに簡単な道などないのだ。

「オレは飲まん!」

そう叫ぶダイダに、魔法の鏡は「あなたのためなのです」と言い家来を放つ。

その家来を返り討ちにし、「こんなものがあるから!」と秘薬を床にぶちまけた。

(なんということを…)

うろたえる魔法の鏡に「お前の好意を悪かったな、許せ!」と言うダイダ。

若いからこそ己の可能性にかけたい、そして必ずや魔法の鏡の期待に応えられる王様になってやる。そう決意した時、重い扉が開かれた。

「まだ終わりではないのです、ダイダ様」

魔法の鏡の言葉の後に入ってきたのはベビンが殺し損ねた、アピスだった。

アピスは迷うことなくダイダに槍を突き刺そうとする。

「やめい!」

それを魔法の鏡が制すると、アピスは驚きの表情を隠すことができなかった。

「その声は…」


ここで4巻へと続きます。

読み終えて

今回もなんとも言えない気持ちになりましたね…

傍から見ればドーマスもダイダも、ボッジの命を狙った悪いヤツじゃないですか。

だけどコイツ悪い!っていう感情だけでは切り離せないんですよね。

ドーマスがホクロの剣をかわさずに腕で受け止めたのも、ホクロの怒りを受け止め、自分にけじめをつけるためだったのかな、とか。

ダイダも安易に秘薬に手を出さずに魔法の鏡の誘惑を断ったところとか、彼なりの信念が見えました。

王様ランキングのキャラは本当に誰も嫌いになれない!(笑)

ベビンだってダイダ派でボッジやカゲに酷いこと4するのかと思いきや、カゲをボッジの護衛につけてデスパーに推薦状まで書いてくれたじゃないですか。

それに書きおろし漫画がベビンの過去の話だったんですけど、めっちゃ良い人なんだなこれが…

どのキャラにも作者の強い愛を感じます。

この漫画は本当に面白い、4巻もとっても楽しみです。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!

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